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明治時代、不良と呼ばれる青少年を救うために感化院を作り、「一人でも更生させることは国家の益になる」と、また家庭の温かさを知らない故に悪くなった子供達が、これ以上悪に染まらないようにと、「家庭学校」を作った『留岡幸助』の映画を製作致しました。
今、何故『留岡幸助』?と聞かれたら、あまりにも子供達、親達、そして学校との関係に何か欠け落ちているものがあるのではと思えるからです。現代は昔に比べて一般的に生活水準も向上し、一応家庭的には恵まれているのではないでしょうか?
しかし貧しくてもその生活に満足し、喜びも悲しみも分かち合い、親子がもっと真剣にぶつかって、家族が寄り添いあいながら暮らしていた姿は減りました。支出が大変多く、親達は普通に暮らすだけでも共稼ぎをしなければならない。そんな中で、働きながら母をする事は大変だと思います。
子供を立派に育てるのには母の愛が必要と、留岡イズムにスポットをあてて、お母さんと子供の教育のお役に立てればとこの映画を作りました。
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映画監督 山田火砂子 |
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